〜日本の理学療法〜これまでの50年を解説

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日本においての理学療法は、時代とともに発展し、その地位を確立してきました。
理学療法士を目指している方であればもちろん、理学療法位興味を持っている方にとっても、その歴史は気になるところなのではないでしょうか。
そこで今回は、日本における理学療法のこれまでの歴史について順にお話ししていきたいと思います。

理学療法の50年の歩み

医学的リハビリテーションに着目

日本で医学的リハビリテーションが注目され始めたのは1960年。予防や治療と並ぶ医療の重要部門として、『厚生白書』で初めて紹介されました。
日本のリハビリテーション及び理学療法の歴史は、これを発端にスタートします。

養成機関が誕生

1963年、国内で初めての理学療法士及び作業療法士の養成機関として、東京都清瀬市に『国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院』が開校しました。

『理学療法士及び作業療法士法』の施行

1965年6月29日、国会において『理学療法士及び作業療法士法』が成立。2ヶ月後の8月29日に公布・施行されました。
この法施行により、それまではっきりしていなかった理学療法士と作業療法士の定義がなされ、この翌年にはそれに基づいた国家試験が行われました。

国内初の理学療法士が誕生

1966年、「第1回理学療法士・作業療法士国家試験」が行われました。
この第1回試験にて理学療法士として合格したのは183名で、ここに晴れて国内初の理学療法士が誕生したのです。

『日本理学療法士協会』が設立

1966年、理学療法士が誕生したのちの7月17日には、『日本理学療法士協会』の設立総会が開催されました。
これによって『日本理学療法士協会』設立され、会員数110名でスタートしました。
翌年1967年には最初の地方組織として『兵庫県理学療法士会』が設立され、12年後の1979年に『群馬県理学療法士協会』が設立されたことによって、47都道府県すべてに協会が置かれたことになりました。

協会が社団法人に認定

1972年、当時の厚生省によって日本理学療法士協会に社団法人化の認可が下りました。
これは、当時まだ歴史の浅かった理学療法の社会的な需要が高まったことを示しています。

世界連盟総会へ加盟

1974年、『世界理学療法士連盟』の第7回総会において、日本理学療法士協会の正式な加盟が決定しました。

大学教育の開始

1979年、金沢大学医療技術短期大学部に理学療法学科が置かれ、理学療法の短期大学教育が始まりました。
その後、1992年には広島大学医学部保健学科に理学療法専攻が設置され、ついに4年生大学教育が始まったのです。
以降、全国的に理学療法士の養成課程を置く大学が増えていきました。

協会が学術研究団体に認定

1990年の「日本学術会議」によって、日本理学療法士協会が学術研究団体に認定されました。
これは理学療法が科学として認められたことを示します。

「世界理学療法連盟学会」を日本で開催

1999年、第13回世界理学療法連盟学会が初めて日本のパシフィコ横浜で開催されました。
会には天皇・皇后両陛下もご出席され、世界76カ国からの参加がありました。

協会が公益社団法人に認定

2012年、内閣総理大臣によって日本理学療法士協会が公益社団法人に認定されました。

まとめ

日本の理学療法は現在まで50年余りの歴史を作ってきました。
養成機関の開設や法の施行、理学療法士協会の設立など、様々な出来事を経て進歩してきたことがわかりますね。
日本における理学療法の分野は、これからもより一層発展していくことでしょう。
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