リハビリテーションの起源とは

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理学療法はリハビリテーションの分野に含まれる医療部門です。
リハビリテーションが身体機能の回復や運動能力の向上などを目的に行うものだということは広く知られていますよね。
ではリハビリテーションとは、いったいどのようにして興ったのでしょうか。
ここではリハビリテーションの起源について見ていきましょう。

「リハビリテーション」の語源

「リハビリテーション(rehabilitation)」という言葉は、ラテン語に由来します。
ラテン語で「再び」という意味を表す「re」と、「人間らしい」「できる」という意味を表す「habilis」を組み合わせて作られ、「再び人間らしくなる」「再びできる」という意味の言葉となりました。
その後、時代の流れの中で意味が変化していき、「権利や名誉の回復」というような意味で使われるようになりました。
現在のように「身体機能が低下した人の機能回復、能力向上、社会復帰の補助」などといった意味での使われ方をするようになったのは、第一次世界大戦の頃と言われています。これは戦争によって身体障害を抱える人が続出したことがきっかけになっていて、第二次世界対戦後にはさらに広く使われるようになりました。

リハビリテーションの起源

現在、理学療法士が行なっているようなリハビリテーションの原型は、古代ギリシャで生まれたと言われています。
古代ギリシャの時代には、病気や怪我の治癒のために、食事の摂生や薬草などでの治療の他にすでに物理療法も行なっていました。物理療法というのは水や日光、熱などを使って行う治療法で、これこそがリハビリテーションの始まりとされています。
古代ギリシャの医学の父・ヒポクラテスは当時、「運動は健康の維持や疾患の治癒に効果がある」と言いました。
その後、近代のリハビリテーションが急速に発展したのは、第一次世界大戦の頃です。戦争による傷病者が多数発生したことからリハビリテーションの需要が膨らみ、理学療法をはじめとする様々な研究が進められました。

まとめ

「リハビリテーション」という言葉はラテン語が由来となっており、「再びできる」というような意味で使われ始めました。
古代ギリシャの時代までその起源が遡るリハビリテーションは、長い時間の中で変化し、現在のような形になったようですね。
非常に長い歴史のあるリハビリテーション及び理学療法は、今後もさらに変化していくかもしれませんね。

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